ちぃの旅日記

ふわふわした薬屋が、行った場所の記録、小説の感想などを綴ります

ひそねとまそたん

自分の失礼な本音をしゃべってしまいがちガールな甘粕ひそねが、特殊なドラゴンパイロットに抜擢される話です。

 

甘粕ひそねは本当はそんなパイロットやりたくないとか、急に決まるのおかしくね?とか言いたいのをこらえてイエスマンをやってますが

たまに爆発して上司に反発のマシンガントークをぶちかます女性です。

自分を貫く芯も好きなものも無く

人の気持ちを慮らない言葉を投げかけてしまうことは自覚して我慢しつつ

多分基本的に他人に興味が無いせいで会話が上っ面だけでそれがすぐバレる

悪いことをした自覚はあるが言い方が気にくわないから自分自身の反省はしない

と言うか、自分の変え方もわからない

自分の良いところ拠り所もない

 

そんなキャラクターだから

彼女がどう成長変化するのか気になっていましたが

 

今のところあと一話を残して

彼女に手を焼いている上司

パイロットになりたかったのに資質がなくて諦めた先輩

はちゃんと背景や成長が描写されているのに

ひそねは何一つ成長していない。

脇キャラの一人である星野の方が自分の夢と現実、初恋を自分の知らない次元で諦めさせられ男を憎むが彼も彼女のために…と言うドラマチックな展開に泣きそうになっています

一方ひそねは

自分を選んだのが言葉でコミュニケーションできないドラゴンであったせいか

人間とのコミュニケーションが出来ず自分の頭の中の都合のいい理論に基づき逃げる話は聞かないと言うチョイスを経たあとドラゴンの叫びで自主的に戻ると言うやはりコミュニケーションできないままの復帰

一番意味ないのが主人公。残念すぎる。

 

もうちょっと周りが構ってやりながら彼女の良いところを出して、悪い所をいい感じにたしなめてあげられなかったのかな…

そしたら彼女に少しシンパシーを感じる人達へ伝わるアニメになったはずなのに。

 

ちなみ自衛隊にあり得ない描写などツッコミは沢山あると思いますが

主題を考え、それに絞ってみた感想です。